乳和食は味噌やしょうゆ等の伝統的調味料に、「牛乳」を組み合わせることで、食材本来の風味や特徴を損なわずに食塩を減らし、減塩しても美味しく食べることができる調理法です。食塩の過剰摂取が防止できる他、カルシウム不足の改善や、特に高齢者に不足しがちな動物性たんぱく質を補う効果も期待できます。「減塩料理は味気ない」というイメージがありますが、乳和食は牛乳の持つコクと旨味が生かされ、物足りなさを感じません。牛乳をそのまま飲むことが苦手な方にもおすすめです。
味噌汁(材料:2人分)
食塩相当量:1.3g / カルシウム:72mg
豆腐100g、ねぎ1/3本、なめこ100g、だし汁300ml、みそ大さじ1、牛乳大さじ1
■作り方:
① 牛乳とみそをしっかり合わせて「ミルクみそ」を作る。
② だし汁で具材を煮る。
③ 火を止めてから「ミルクみそ」を加えて溶く。
※ミルクみそを最後に入れることで、色も味も通常の味噌汁と変わりません。
かぼちゃのそぼろ煮(材料:2人分)
食塩相当量:1.2g / カルシウム:133mg
かぼちゃ200g、鶏ひき肉75g、牛乳200ml、めんつゆ大さじ1
■作り方:
① かぼちゃは、種とワタを除き、2cm角に切る。
② 鍋にかぼちゃ(皮目を下にする)、ひき肉の順に入れ、ひき肉の上から牛乳を注ぐ。
③ ひき肉をほぐして全体に散らし、めんつゆを全体に回しかけ、クッキングシートで落し蓋をする。
④ 煮立つまでは強火、その後中火にし、焦げないように時々ヘラで鍋底を混ぜながら加熱する。(10分位)
⑤ かぼちゃが八分ほどやわらかくなったら、落し蓋を外して水分を飛ばし、少し煮汁が残る位で火を止める。
※加熱すると、牛乳がホエイとカッテージチーズに分離する ため、透明になります。
乳和食のレシピについて、もっと詳しく知りたい方は、一般社団法人Jミルクの「乳和食特設サイト」をご参照ください。